Cafeデ・ラ・マンチャの午後 今更すぎるあとがき

ハイディーホー。
Cafeデ・ラ・マンチャの午後」をご視聴いただきありがとうございます。
7か月後にあとがきとか遅すぎるわ。
という声もありましょうが、そこは気にせず気ままに書いていきましょう。

あ、動画ここに置いときますね。

www.nicovideo.jp











では、スタート。

実はこの動画、製作開始時期がニコ童祭Ex開始1週間前だったりします。
正直間に合わないものだと思ってました。
それでも投稿が間に合ったのは欲望の賜物といったものでしょうか。

さて、内容は秘封倶楽部がいなくなった後のお話ですが、
今回は変則的に普通の人が主役となっています。
最初は秘封の二人を主軸にいこうかと思いましたが、当時はネタ切れ状態。
このまま頭を抱えても産める物は無いと悩んでいた時、ふと思ったんです。

「逆に考えるんだ、秘封が主役じゃなくてもいいやと」

そして思いついたが、秘封倶楽部行きつけの喫茶店のマスターです。
取り立てて優秀というわけでもなく、不思議な能力もなく、
現実に腰を据え、コーヒーを淹れるのが人よりちょっと上手。
そんなありふれた人なんです。
ただ、秘封倶楽部が常連となり、日々語る四方山話を聞き、
科学世紀でなお鮮やかに生きる彼女達に惹かれていっただけなんです。

そして製作を始める時、テーマを考えると頭の中では
自分とマスターが重なっていき、こう思ったんです。
「もし、秘封倶楽部がいなくなったら、その世界はどれだけ寂しいのだろうか」
人の死、東方という世界の終わり。
それはどれだけ足掻いても必ず訪れるものです。
彼は、秘封倶楽部が失われた世界でどう思って生きていくのだろうか。
私だったら、寂しさと思い出を抱いたまま生きることになるのでしょう。
でも、これは私の書く物語。
現実ならこれで終わりなのでしょうが、人は救いを求めるものです。
だから、ハッピーエンドとはいかずとも、ほんのひと欠片の希望を残して
また明日を生きてもらいたい。
そんな結末にしたのです。

後はタイトルの「Cafeデ・ラ・マンチャの午後」ですが、
妄想に取りつかれ、現実と幻想の区別がつかなくなった
ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャから取っております。
秘封倶楽部と出会い、影を追い続け、四十年近く幻想を視続けた彼の店として
これほどピッタリな名前もないでしょう。

では、名残惜しいですが本日はこれまで。
いやあ、秘封って本当にいいものですね。